最近勘吉が父銀次を縄にかけるシーンを練習しています。
やっているうちに勘吉の気持ちがわからなくなります。
今の価値観ではひどいことですがはたしてそれをそのままこの世界に当てはめていいのかとどこか違和感を感じます。
勘吉は一方でたしかに父への感謝をもっていると思います。
しかしそのもう一方でトメを生かす意識、命をつなぐ意識もある。
村の掟もある。
慣習、伝統もある。
いろいろなことが渾然一体となって勘吉の中で渦巻いているのが感じられます。
だからこそ勘吉はおりんだったり、ユキだったりに諭されるとたじろぎます。
こう考えてみると小者どころかすごく深い存在なのかなぁと思います。
実は疲れて親にあたったりする自分が一番小者じゃねーかと思わざるを得ませんね。笑
この物語で達吉一家の対極として描かれる蔵屋ですが、単に悪役としてではなく、小者とはとても言い難い複雑な勘吉の内面をできるだけ表現したいと思います。
ちょっと、いや、かなり、かたく、長くなりましたが、次は最近縛られた状態でも一発ギャグを連発する銀次役の彼なのでまぁなにかおもしろいことをしてくれるでしょう笑
[8回]